元村上ファンドの村上世彰(むらかみよしあき)さんの『生涯投資家』を読みました。
台湾生まれの投資家の父を持ち、自身も投資家を目指すが
父の勧めもあり、通産省の官僚となった村上さんがなぜファンドを立ち上げたのか。
世間が言うようにハゲタカファンドで金の亡者のような人なのか気になるところです。
村上世彰さんの経歴
村上世彰さんは1959年大阪生まれ。
灘中学校・高等学校に進学する。
関西以外の方はなじみないかもしれませんが、
関西では偏差値77のトップクラスの超有名進学校です。
一浪したのち1979年、東京大学文科1類に合格。
大学卒業後は通商産業省(現経済産業省)に入省しています。
経歴だけをみると超エリートですね。
投資歴はというと小学生のころから株式投資をしています。
村上さんの考えでは
投資家の資質というのは、三割はDNA的に受け継ぐもので、七割は経験だと思う。
私は全体の三割を占めるDNA部分を、父から受け継いだ。
ということなのでDNAも経験も豊富で根っからの投資家だと思います。
1999年通産省を退官した後はM&Aコンサルティングを設立しました。
日本でもコーポレート・ガバナンスの意識を高めることが日本経済全体の健全な発展のために必要だと強く信じ、
コーポレート・ガバナンスのルールを作る立場からプレイヤーになりたいということでファンドを立ち上げました。
村上ファンドというのは通称で、会社名ではないです。
投資とは何なのか
投資とは何かというと将来的にリターンを生むであろうという期待をもとに、
資金(人的資源もありえる)をある対象にいれること。
保有資産に比べて時価総額の低い会社に投資する。
現金や資産を有効に使っていないと思われる会社の株を買い占め、
株主の立場から改善を要求し、株価を上昇させた後に売り抜けて利益を得るという手法です。
そういう株価が低い会社は問題のある企業もあり、
上場しているにもかかわらず会社を私物化しているような経営者もいたようです。
村上さんの投資スタイルは割安に評価されていて、リスク度合いに比して高い利益が見込めるもの、
すなわち投資の期待度が高いものに投資をすること。
安く放置されているモノを安いうちに買い、高くなったら売るというのは商売の基本ですね。
日本企業は内部留保で現金をため込んでいてお金が循環しない。
株主還元や成長に向け人材や事業に投資すべき。
銀行借り入れももっとしてレバレッジを利かせた経営をすべき。
借り入れ金利よりも高いリターンを稼げばよいのだから。
とはいうものの例として挙げられていたソフトバンクと違って
サラリーマン社長ではリスクも取る経営もしないので簡単には行かないと思う。
2006年村上ファンドがニッポン放送株でインサイダー取引をしたということで逮捕されました。
裁判の結果有罪になりました。
現在はシンガポールに移住して、複数の事業を行っています。
本を読んでみてですが、投資家という職業には憧れがありますが、
一般人にはちょっと無理なので少額の株の売買ぐらいにしておいたらという感じです。
私はコピーライターを目指し今勉強中ですが、
コピーライティングで売る商品を世の中に知ってもらい付加価値を与え、
もし上場企業の仕事ができれば株価上昇にも貢献できたらと思います。
Jr.コピーライター養成スクールというところで勉強していますが、
株で一発あてるとかより地道にスキルと身に着けていきたいです。
お客さんに、商品を売るというスキルは、いつの時代でも必ず必要になります。
オンラインスクールなので通う必要はないですし、
オンラインスクールといってもほったらかしではなく
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