人工知能研究の第一人者松尾豊先生の本です。
人工知能の歴史から将来まで説明されているので、人工知能に興味のある人は読むべきです。
人工知能は最近はマスコミにかなり取り上げられています。
しかし人工知能はまだできてはいません。
人間のように考えるコンピュータはまだできていないのです。
人工知能を名乗るエアコンや掃除機が出てきていますが、
マーケティング的に人工知能名乗っているだけでごく単純な制御プログラムも搭載しているだけの家電製品です。
これは昔からある制御工学が発達してできたもので人工知能とは言えません。
今話題になっているのはディープラーニングを取り入れた人工知能です。
機械学習をする際のデータを表すために使われる変数自体を学習するもの。
ディープラーニングとはデータをもとにコンピューターが自ら特徴量を作り出す。
人間が特徴量を設計するのではなくコンピューターは自ら高次の特徴量を獲得しそれを元に画像を分類できるようになる。
今までは人間が入力した知識以上のことしかできなかったが、自ら判断ができるということです。
我々一般人が気になるのは、将来どうなっていくかですが、
医療、法務、税務、金融などはもうすでにかなり入り込んでます。
短期的(5年)には広告や画像診断、防犯・監視といった一部の領域では急速に導入が進み、
中期的(5-15年)にはデザイン、生産管理の分野でも人間の仕事がかなり減ると著者は予想されています。
ターミネーターやマトリックスのように人工知能が人間を滅ぼすのようなことは否定されています。
これはSFで人間の恐怖をあおっている映画ですので、現実にはないでしょう。
怖いのは人工知能の兵器だと思っています。
人工知能を使った兵器をつくりテロリストや悪意のある人が人間を攻撃するのは可能性があるのではと思います。
私は今コピーライティングの勉強をしていますが、コピーライターの仕事が無くなっていくのではと心配があります。
コピーライティングも定型文を作るぐらいならもうすぐ人工知能でできるようになる可能性もありますね。
人工知能に負けないコピーライター講座(募集は終了しました)