今日はナポレオン・ヒルを取り上げます。
成功哲学と『思考は現実化する』の著作で有名です。
ナポレオン・ヒル・プログラムで本当に成功できるのか
どのような人物なのか気になるところです。
『思考は現実化する』でも出てきていますが、
アンドリュー・カーネギーとの出会いが大きく彼の人生を変えました。
アンドリュー・カーネギーは製鋼業で財を成し、鉄鋼王と呼ばれた大富豪で、
1901年の引退後は慈善活動に捧げ、図書館建設、世界平和、教育、科学研究などに多額の寄付をしたことで有名な人物です。
25歳の時、雑誌の記者になり、最初の仕事でアンドリュー・カーネギーのインタビューに行きました。
アンドリュー・カーネギーは3時間も話ししてくれて、
その後家に一緒に行き3日3晩インタビューは続きました。
万人が巨富を築く哲学の必要性を説かれました。
そして最後の晩に、以下のことを言われました。
もし私がこの新しい哲学を一つのプログラムにする仕事を君に頼んだら、君はどうするかね。
もちろん、協力者や君のインタビューすべき人たちには、紹介の手紙を書いてあげよう。
とりあえず500名だ。
この成功のプログラムの編纂には20年の調査が必要だが、その間、
君はこの仕事をやる気があるかね?
イエスかノーで答えたたまえ。
そして29秒後にイエスと答えてカーネギーのテストに合格しました。
カーネギーの持論では一分以内に結論がだせないと、その後何をやらせてもだめ。
後に語ったところによるとカーネギーは260名以上に同じ話を持ち掛けたそうです。
何となく読んでいるとすごいなと思いがちですが、ちょっと疑問に思いました。
最初の仕事でいきなり世界一のお金持ちのところにインタビューというのもどうかと思いますし。
世界一のお金持ちがインタビューに来た見ず知らずの若者に三日三晩話をするというのもおかしいですし。
260名以上に同じ話をしているなら3日 x 260名で780日ですよ。
2年以上かかりますよ。
全員に三日三晩話はしないとして一日でも260日で一年近くかかります。
大富豪がわざわざそういうことをするとは思えないですし。
カーネギーはなぜ20年間調査が必要なのかというとすでに成功している人は図書館でも調べられる
これから成功するであろう人を見てじっくりどういうときに失敗をしたり、どうやって成功するか観察する。
それはその通りだとは思いますが、
その後の20年間ナポレオン・ヒルは何をしていたかのエピソードがたいして書かれていません。
これだけ大事な成功哲学を任せているにも関わらず、
アンドリュー・カーネギー側の資料には、ナポレオン・ヒルに関することはなにも出てこないそうです。
真偽は不明なのですが、疑問に思っただけです。
しかしながら、『思考は現実化する』は長く読み継がれてきたベストセラーなのですごい本であることは間違いないとは思います。
この本の内容については読書レビューで後日書きます。