日本電産 永守重信会長の2008年出演時の言葉、名言をまとめました。今は2020なので12年前ですので変わっていることもありますが参考になる部分は多いとは思います。
モーター産業について
車1台に80個モーターが付いている。
今はありとあらゆるところにモーターが使われている。50年前の日本の家庭にはモーターがせいぜい3個から5個であったが今は200個から300個になっている。
創業時からの話と経営について
夢があればつらいことは消える。
貧しい創業は会社を強くする。
急成長した会社には基礎がない。
限界と思った時がネゴのスタートである。
怠けている人、やる気のない人は何か要因がある。
要因はほとんど経営者にある。
その要因の8割は経営者に要因がある。
社員が怠けるのは社長の責任
雇用が不安定になった国は社会も乱れる。
そのため雇用を重視している。
雇用が最大の社会貢献である。
永守流再建術
永守氏が有名になったのは企業再建手腕がすごいからである。
日本サーボを買収したが、赤字の会社を一年で黒字転換させている。
2006年 営業利益 -5.6億
2006年 営業利益 +20.5億
その再建術を取り上げている。
永守流再建術その①
社員のコスト意識をアップさせる。
永守氏はすべての稟議書に目を通している。
その理由は社員に稟議書を書かせることでコスト意識に目覚めるからです。
永守流再建術その②
まじめに働けば報われる会社の環境をつくる。
社員全員参加の清掃活動をした。
遅刻・欠勤をなくす。
労働時間の延長 1割以上(一年限定で)
金銭面は明確な目標が与えられる。
給料にも計算式があり、
例えば営業利益が10%になると自動的にボーナスが5ヵ月分出る。
永守流再建術その③
チリも積もれば利益となる。
要らない経費を削減します。
経費再建部を一年限定でつくる。
昼休みに電気を消すというところから
蛍光灯3400本削減(全体の36%)
リユースセンターを作って、社員が溜め込んでいた事務用品を集めて70%削減した。
そうして15億円を削減した。
1億円当たりの経費を1000万から500万に
要らないところには金は使わない。
要るところに使う人を「始末家」という。
永守流再建術その④
3Q6S
3Q6Sを徹底して行う。
一流の条件はしつけや掃除にあり。
普通は5Sというのですが、日本電産では3Q6Sというのを使っている。
3Qとは、
Quality Worker(良い社員)
Quality Company(良い会社)
Quality Products(良い製品)
6Sは、
整理・整頓・清潔・清掃・作法・躾
6Sを徹底して行うことで3Qが達成される。
経費削減マニュアル
会議などの書類・資料
●配布する書類は1ページ⇒プロジェクターを活用
●部数は減らして回覧する⇒メールを活用
●社内資料は裏紙を使う
節電・節水
●便座保温は冬季以外はOFF
●水の出しっぱなし厳禁
電話の使い方
●社内での電話は固定電話⇒携帯電話は使用禁止
●要点を整理して通話は3分以内
エアコンの使い方
●設定温度は28度
●使用時はブラインドを閉める
●月に最低1回フィルターを掃除